ほんとにまぁ、「間に合わせちゃったんだ、上海!」
ちゅうのが、一番の感想である。
あとはもう、なんちゅうか・・・。
5月1日にオープンした「上海万博」。
中村、行ってきましたよ。

ほんとにまあ、感想いっぱい。何から書いていいのか?
楽しいのと、派手なのと、むちゃくちゃなのと、ヒデーのと、ともかくいっぱいいっぱいの感想で、何がなんだかまとまりませんわ。
つい3か月前、あんなに開催を怪しんだ上海の町は、どこか別の町ととっかえてきたみたいに変貌を遂げていた。
むちゃくちゃ工事だらけだった道路は、お花いっぱい。とーってもきれー!
引田天功のクローン1000人くらい連れてきて、イリュージョンを使ったとしか思えないほどである。ほんとすごい、きれー!愕然!

とにかく町はキラキラで、夜はあちこちピカピカで、わけのわからん活気があっちゃにも、こっちゃにも・・・。そりゃ、おもしろいけどさぁ・・・。
だからといって、その気になっちゃいけませんぜ、だって、ここは中国!!!
よーく見ると、壊しきれなかったボロボロガタガタの住宅街は、美しくて高い壁に覆われて中はそのまんまボロボロガタガタ。囲ってあるその壁は、一見きれいにレンガの絵が書いてある。
万博の間、上海名物、洗濯物の外干しは禁止です・・・確かに・・・見える所はちょっとしか洗濯物がはためいていないのだけれど、一歩路地を入った日には・・・。
これぞ良く間に合った上海地下鉄全線・・・ほんとに、確かに・・・たださぁ、新規開始の線はね、午前11時から午後4時までしか運転してないって知ってる? その時間帯だと、ほとんどの通勤通学客に、何のメリットもないでしょうに・・まぁ、万博行く客にはいいかもしれないけど、でも、ほとんどの中国人は観光バスだし、外人はみんなバスかタクシーだしさ。地下鉄、使わないんだよね・・・。
ともかく万博、そうそう、万博だった。
「万博に行ってくるよ」と上海人のスタッフ張さんに聞いたら、「開場は8時なんだけれど、6時から行かないとダメです。入り口、ものすごい人です」と言われた。
わかるんだけどさぁ。
しかし、6時はつらいので、怠け心で9時ごろ行ったら、まぁ、この人ですが、15分くらいで入場できた。


とりあえず入場したのであるけれども、さて、どこ行こう?
全体が見渡せそうな「世界軸」に行ってみよう
しかしさぁ、世界軸っちゃ、たいそうな名前だよね。大地と天との接続点を表すシンボルっちゅうことなんですから。さすが中華思想!
これがその世界軸から見渡したところ。

世界軸からぐるりと見れば、向こうのほうに不思議な空気が・・・

吸い寄せられるように行ってみると、地面から噴出す霧。

この霧広場で、いっぱいの人が、うれしそうに潤いを求めているのである。そういや暑いなぁ。
でも今はまだ6月、それにどんより曇り空。夏になったら、ここはものずごい人になるんだろうなぁ!あんなに並んで、それが炎天下だったら、絶対死人出るぞ!

いかんいかん霧に幻惑されている場合ではなかった。
ともかく、なんちゅうか、パビリオンっちゅうものに入ってみよう!
何々?中国館は待ち時間2時間以上、日本館は2時間、アメリカ館が1時間半?
どうだ!この日本館を蛇がどくろをまくように取り囲んだ人人人!


やってられっか!
ほんじゃあ、まだましそうなインド館。

軽い気持ちで並んだら、やっぱすんげえ人!
待って持っても列は続く。「しもた!」と思っても逃げることもできない。
この人たち、ほんまにインド館の中身が見たいのかと思うような爺さんばあさんがいっぱいならんでべちゃくちゃべちゃくちゃ!
あーうるさい!耳栓ほしい!
世界で初めての「禁煙万博である」・・・うーん、いたることろで煙が・・・ライターもマッチも持って入っちゃいけない筈なんだけど、彼らはマジシャンなんだろうか???
ものは食う! においプンプン。
あっ、おねえちゃん、あんたはきゅうり齧ってるんですか?

やっと中に入ったら、ええー?そんなぁ?
ってくらいちっこい舞台で、インドの踊り?


ほんでもって、わけのわからん3D?の立体画面。
『インド館は古代インドの建物をイメージし、時空を超えて現代インドに辿り着き、古代インド文化の現代文明における様々な貢献を表現します 』
う、うっそー!
うわぁー。韓国館も人でいっぱいだー!


気を取り直して、イラン館。

レバノン館に

ウズベキスタンに

カザフスタン

って、マイナーなとこばっかやん!
「♪こんにちわーこんにちわー世界のー国から」
うーん、あれは中学2年の春だった。
アメリカから「月の石」がやって来た。
だけど、「みんなと同じような、そんだらもん見る私じゃねぇぞ」と、ひとりいきまいて、自分のグループの子たちを、マイナーなとこばっかり連れ回したっけなぁ、そんで、大人になってから、「あの時のあんたと一緒のグループだったから、見たいものも見られなかった」って文句言われたっけなぁ・・・。
フン!こうなったらマイナーの極み!北朝鮮館だい。

館内中央の、「平和」をやたら強調した、張りぼての噴水が、ちょっと・・・悲しい・・・。

疲れた。
広い広い、果てしなく広い万博。
こんなに歩いても、まだ10分の1も廻っていない。
歩いて、行列を待って、見るのはちょっぴりで、
歩いて、待って、建物はすごい、見てくれは、まったくもって豪華。
でも、うううーん?中身が、内容が、えっつ?こんだけ----?の繰り返し。
お昼の部、一度退散。我が西悠都でちょっとお仕事でもしよう。
上海万博!大きくかかげた目標は、「1970年の大阪万博の入場者を追い抜くこと!」
だから、ちょっと「やばい」と焦って、いきなり夜間チケットも発売!しはじめた。
人が入りゃ、いいってもんでもなかろうに・・・はいはい、とっとと追い抜いてください。
夜になって、気合を入れて再び会場へ。
やってますがな夜の12時まで。
だけどさぁ、8時過ぎると人気のないパビリオンは知らん顔して閉めているし・・・。
「でも今なら、長蛇の列だった館に入れるにちがいない」と思ったら、とんでもない。
夜も続くこの人人人の渦。
この落差。まるで中国社会のあり方そのもの。
これが夜の日本館。

これが夜のブラジル館。

そしてこれが夜のアメリカ館。

でも、これなら何とか入れるぞ、と思って並んださ。
アメリカ館さ。
並んで待つこと30分さ。
入ったさ。
そしたら、月の石もなく、それどころか、最新技術を導入したコンピューターもなく、エコを誇る電気車もなく、ホントに何もなく、ホントにホントに何もなく、ただ200人ずつ隔離されたように3つの部屋に次々に入れられて、扉を閉められて、大きなスクリーンで、次々に、ちょっとエコっぽい、ちょっとオバマさんが出演した、ちょっとメルヘンチックなビデオが流れ、それを延々見せられるだけ。
何だとー!
あれだけ待たせて、コレかい!
綿のように疲れた私は、なかなかやってこないタクシーをやっとこさ捕まえて、夜でもお花畑みたいな、らんらんした道路を走って、豪華なホテル、シャングリラ(別にここに泊まっているわけじゃないのよ)の36階にある素敵なバーに行って、アップルマティーニなんぞ飲みながら、シップだらけの痛い足をさすりつつ、世界に誇るすばらしき上海の夜景を眺めてつぶやいたのである。
「だけどやっぱり、やってくれるね上海!」
中村